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インドアアミューズ系を主に扱ってます。

ハースストーン(Hearthstone)は何故失敗したのか?

気軽にカードゲームを楽しめる時代に

はじめまして、エドワード千葉です。

職業プロゲーマーがあれば転職したかったタイプの人間です。

よろしくお願い致します。

 

さて、題名のゲーム。

ゲーマーの方なら名前を聞いた事があるかもしれないですね。

PC・スマートフォン対応で、

誰でも空き時間に楽しめる、ストラテジーカードゲームです。

日本語版もリリースされているので、

mtg遊戯王等にハマったゲーマーの方々にはオススメの逸品…でした。

 

 

無料で遊べるカードゲーム!

2014年3月に正式サービス開始したハースストーン。

カードパックは全てゲーム内のポイントで買える。

ドラフトモードともいえるArenaで連勝すればむしろ黒字で、ガンガン資産が貯まる。

(カードを集めるだけにやるのは時間対効率が悪いですけどね)

当然、時間が経つごとに新しいカードが追加されて、

特にランクドマッチは日々日々新しいデッキが生まれて「なるほど!」と驚くものも。

 

とはいえ、追加されるカードが増える度、

「カードパワーが上がり過ぎている」や、

「カードプール(資産)の無い新規ユーザーが勝てない」というユーザーの声が、

日に日に大きくなっていきました。

今年(2016年)5月から、それに答える形で大幅なルール改訂。

 

Blizzard社の答えが、【スタンダード・フォーマット】でした。

偉大なる先人【mtg】に倣って、古いカードは使えなくなりますよ、というモノ。

 

スタン落ちから2ヵ月、このゲームは面白くなったか?

さて、冒頭の「でした」の伏線回収。

スタンダード落ちのルールはいたって簡単。

【前年より前の追加カードは使えなくなる】

…いやぁ、単純明快だなぁ。

つまり、【2014年】の基本セット以外のカードは使えないよ、という事です。

 

シンプル過ぎるわ!

 

全ての対人ゲームには【メタゲーム】という考え方があります。

カードゲーム、格闘ゲームFPS、Moba…etc.全てに。

余りにざっくりとしたルールの変更の害はすぐにやってきました。

つまり、【メタ】が回らなくなるという形で。

(メタ理論についてはまた後日新しい記事を書きたいと思います)

 

カードパワーを抑えたいのは分かるけども、

ネット対戦してるのに誰も彼もが同じデッキ。

これはもうソリティアと何ら変わらないじゃないか。

カードプールが無いカードゲームは苦痛だ

(これ以降はゲーム内容を知っている方向けです)

 

僕は課金勢で、ゲーム内のゴールドも1万を超えてます。

EUサーバーならLegendもありましたし、

スタン落ち前までは最低でも月末リセットまでにはRank5まで上げてました。

 

今?

月に3戦、大体Rank20ぐらいまではプレイしてますね。

何しろ組みたいデッキがないもので。

 

さて、愚痴は兎も角として。

 

現環境のTier 1…というか、シャーマン、ウォーロック、次点でウォーリア。

新しいテコ入れがあるまでは、

親の顔より見飽きたコイツ等と戦う他ありません。

全国(文字通り、全世界でメタが変わらない!)の大会での採用率を調べてみれば分かります。

現環境のカードプールでの対抗策(アンチカード)が少ない為です。

 

対抗策がないなら自分達も同じようなデッキを組む。

少なくとも、同じデッキなら勝率は5分なハズですからね。

そして、巷にはコピーキャット(物真似屋)が溢れました。

 

 「For Doomhammer!」と叫ぶWarcraft界稀代のヒーローに、

アタマをカチ割られて辞めていった新規の数はどれだけの数なのでしょうか?

 

そして今猛威を振るっているカード達は少なくとも半年居座り続けるのです。

スタンダードの基準が変わったり、新拡張や再録が来なければ。

 

せめて、テストマーケティングも兼ねて数か月に1回、

拡張セットをいくつか指定してその間は使えない、とか出来なかったものか…と思います。

(今回はCurse of NaxxramasとGoblins vs Gnomesが落ちたけど、

 次回はCurse of NaxxramasとBlackrock Mountainが落ちますよ、とか。

 今まで集めたカードは金輪際無しね、というのは折角のリソースが勿体ない!)

 

兎も角、5月の改訂からハースストーン界隈は盛り下がる一方です。

新しい拡張セットの話も7月5日現在来ていませんからね。

…傍から動画を見てる分には楽しいので廃る事は暫くないでしょうが…

 

何だかんだカードゲームは面白い

取り留めもない記事になりましたが、僕としてはこれは伝えたいのです。

ランクドは3戦と言いつつも、

友人に誘われた時は数時間ボイスチャットを入れて熱中します。

ガチ戦でも、お遊びでも。

 

現実のカードは一緒に遊ぶ友人とスペースが必要ですし、

何しろ(こう言ったらアレですが)紙束にお金がかかります。

そして何よりルールが複雑で、多少揉める事もあります。

 

ネット上で展開するカードゲームは、それがありません。

ルールはプログラミングされているのでテンポよく、

ハードルも下がってカジュアルに出来るようになりました。

 

日本では二匹目のドジョウを狙うべくか、

Shadowverse】や【War of Brains】と言った新しいカードゲームも出てきました。

 

絵柄的にそちらの方が受け入れられるのかな? とは思いますが、

ハースストーンはこの一年が勝負になりそうです。

 

カジュアルにプレイする側でしかない僕は、

個々の運営が舵取りを間違えないよう祈るばかり。

 

流行ってない対戦コミュニケーションツールは悲しいですからね。